常総市をはじめ、大きな被害を受けた皆様に、お見舞い申し上げます。
家族のことで恐縮ですが、鬼怒川が決壊し、大きな被害が出始めていた9月10日、家内は、山形市内で予定されていたレクチャーコンサートに出演するため、東北に向かいました。
山形新幹線はすでに運休になっており、不安になった家内は、東京駅から主催者に照会の電話をしたところ、
「午前中は運休のようだが、午後になって雨がやめば走るでしょう。とりあえず仙台に行けば仙山線で山形に入れるので、仙台まで行ってください」
と言われ、新幹線で4時頃仙台駅に着いたのだそうです。
すでに大雨で被害が出始めており、山形の主催者に電話して、再考をお願いしたそうですが、
「仙山線は、山形への運転は休止しているが、途中の作並温泉までは運転しているので、そこまで来て欲しい、山形から車で迎えにいくので大丈夫」
というお返事。
仙山線に乗り、かなり遅れたものの何とか作並まで到着したのですが、担当の方は、雨による渋滞で、5時間かかって作並駅に到着されたそうです。
すでに夜の8時を回っていました。
山間部を通る道路で山形まで向かいましたが、バケツをひっくり返したような雨が降り続き、道路は冠水して、先に進めません。
山形に向かうことを諦め、Uターンして、仙台に向かいました。
栃木県、茨城県に大雨を降らせた雨雲は、このとき、宮城県の山間部にもかかっていました。
車は、夜中、濁流が流れる道路を、土砂崩れに怯えながら進みます。
仙台に到着したのは、夜中の3時だったそうです。
行事を担当されておられる方が、予定どおり進めたいと思うお気持ちはわかります。
しかし、天候が激変したときは、気象情報に最新の注意を払い、引き返す勇気を持つべきではないでしょうか。