久元 喜造ブログ

『ヴィッセル神戸』に対する神戸市の責任

楽天の三木谷浩史会長は、ご著書 『楽天流』 の中で、 ヴィッセル神戸 との関わりについても記しておられます。
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「2003年、僕は、生まれ故郷である神戸市の市長から電話を受けた。地元のプロサッカー・チーム、ヴィッセル神戸の運営について相談したいと言う。」

三木谷会長が書いておられるように、当時は、景気の低迷が続き、チームの主要スポンサーがヴィッセル神戸への支援を続けられなくなっていました。そして、神戸市も関与しようとしたのですが、とても財政的に耐えられるような状況ではなく、当時の矢田立郎市長が三木谷会長に支援をお願いされたのです。

三木谷会長は、チームを個人で購入され、財政上のバックアップを引き受けて下さいました。
その理由の一つとして、「神戸には個人的にとても強い愛着を抱いていた」ことを挙げておられます。
とてもありがたいことです。
同時に、三木谷会長は、「スポーツ、芸術、音楽などに関わる文化事業は、人々にとって欠かせない特別なものだと信じていた」とも記しておられます。

そして、チーム創設から20年が経った昨年12月、楽天株式会社が、株式会社クリムゾンフットボールクラブ(ヴィッセル神戸)の株式を取得され、ヴィッセル神戸への支援はさらに強化されました。
改めて、三木谷会長に感謝申し上げます。

神戸市としても、ヴィッセル神戸に対する責任を果たしていかなければなりません。
本拠地の自治体として、ヴィッセル神戸が市民球団としてますます市民に愛されるよう努力していくことはもちろんですが、大事なことは、良好な試合環境を提供することだと思います。
ノエビアスタジアム について、芝の管理を含め、社長、監督、選手のみなさんのご意見をよくお伺いしながら、しっかりと対応していきたいと考えています。