神戸では、イチゴの栽培が盛んです。
その歴史は古く、1920年代に、今の神戸市北区有野町の二郎(にろう)で始まったと言われています。
現在、北区と西区で153戸の生産者があり、約30haの栽培面積があります。
神戸の生産地は、大消費地に近いという強みがあり、ぎりぎりまで「完熟」させて、採れたての新鮮なイチゴを消費者に届けることができます。
神戸では、気候や消費者ニーズを考慮して、多彩な品種が栽培されています。
生食のほか、神戸が誇るスイーツにも使われます。
「章姫(あきひめ)」「さがほのか」「紅ほっぺ」「やよいひめ」「さちのか」「おいCベリー」など、12月から6月まで、多くの品種を楽しむことができます。
神戸市では、神戸イチゴを海外に輸出する取り組みを進めています。
輸出先として選んだのは、まず香港です。
12月に、農政部の幹部や関係者が香港に出向き、香港のバイヤーに、神戸イチゴが世界に通用するかどうかの品質確認をしましたが、高い評価をいただきました。
現地の新聞にも掲載されました.
まずは航空輸送でスタートし、今後は、コストの低減も見込まれる海上輸送に挑戦します。
試験的に海上輸送を行い、2月10日には、香港シティスーパーか香港そごうで販売し、プロモーション活動を行います。
香港での販売価格は、国内よりもはるかに高く、輸出が軌道に乗れば、生産者には大きなメリットがあります。新規就農にも結びつけることができると考えられます。
今後の展開が楽しみです。