久元 喜造ブログ

蛸入り焼きそば

半夏生に蛸を食す

「きょうは、半夏生(はんげしょう)なんだよ」
時々お邪魔しているお好み焼き屋さんのマスターに教えていただきました。
そして、半夏生には、蛸を食するのだと。

恥ずかしながら、半夏生のことは、知りませんでした。
そして、 蛸との関わりについても。
非常識のそしりは免れがれず、 申し訳ありません。

半夏生とは、夏至の前の一定の期間、あるいは、期日のことのようです。
土地によって習慣は違うようですが、7月1日または2日、また、この日から一定の期間が半夏生とされているようです。

古くから、半夏生の時期までに、田植えを終えるのがよいとされてきました。
半夏は、烏柄杓(カラスビシャク)の別名で、毒草とされ、ちょうど半夏が生えるこの時期までに田植えを済ませるのがよいとされてきたようです。
ここのところ、西区方面にお邪魔することが多かったのですが、確かに、すでに田植えは終わっていました。

マスターがおっしゃるには、半夏生の日には蛸を食する習慣があり、半夏生にあたる7月2日は、「蛸の日」とされているそうです。
なぜ、蛸と半夏生が関係があるとかと言えば、蛸はいったん地面についたら、8本の足を踏ん張ってなかなか離れず、そんな蛸にあやかって、稲が地にしっかりと根付いてほしい、という願望が込められているとのことでした。

神戸の下町に育ち、物心つくと、明石の蛸に馴染んできた私ですが、「蛸の日」のことも、半夏生のことも知らず、赤面の至りでした。

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焼きそばを注文していたのですが、豚肉を急遽、蛸に変更し、蛸がしばしば捕食するという海老を加えた豪華版に変身させて、白鶴と一緒にいただきました。

あまり綺麗な写真でなくて、申し訳ありませんが、おいしかったです。
ごちそうさまでした。