久元 喜造ブログ

不発弾処理への対応

きょうは、早朝から夕方まで、兵庫区中之島2丁目で発見された不発弾処理に追われました。
子どもの頃、母からよく神戸空襲の話を聞かされたものですが、今なお戦争の痕跡が残っていることを再認識します。
7月29日に発見された爆弾は、500LB・250kg爆弾の一部ですが、先端に弾頭信管が装着されていて、そのまま外部に運び出すと、輸送の振動や衝撃により爆発するおそれがあるため、現地処理が必要と判断されました。
自衛隊、警察との緊密な連携のもとに警戒区域の範囲が決定され、災害援護者の状況の確認、対象のみなさんへの周知徹底をはじめ入念な準備が行われてきました。

7時過ぎに、須佐野中学校体育館に設けられた現地対策本部に到着。
7時50分、災害対策基本法に基づき警戒区域の設定を宣言、8時から全住民の避難誘導を開始しました。警戒区域内のすべての携帯電話に、緊急メールが発せられました。
8時半からは、交通規制が開始されました。

9時、本部長の私から、陸上自衛隊中部方面後方支援隊に対し、不発弾処理を依頼し、作業が開始されました。
もともとの想定では、手動により信管を除去することができれば作業は完了する予定でしたが、実際には爆弾の状況からこれは無理と判断され、信管の周囲を切断する方法が選択されました。
作業は、自衛隊の皆さんの手によって行われましたが、命の危険と隣り合わせの作業で、言いようのない緊張感がひしひしと伝わってきます。

無事、信管が除去されたとの報告を受けて現場に赴き、信管を確認した上で、15時26分、安全化宣言を行いました。
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中村副隊長さんをはじめ自衛隊のみなさまに深く謝意を表しました。

自衛隊、警察、消防、兵庫区医師会、須佐野中学校をはじめ関係のみなさまに心より感謝申し上げます。職員のみなさんも機敏かつ周到に対応してくれました。
着替える時間もなかったので、防災服のまま、「神戸の未来のまちづくり300人会議」に急行しました。