広島市安佐北区などで起きた大規模な土砂災害には、本当に胸が塞がります。
今なお、行方不明者の捜索が懸命に続けられています。
松井一実広島市長をはじめ、広島市のみなさまに、心よりお見舞いを申し上げます。
消防署の消防司令補の方は、子どもを救出しようとして自らも土砂に巻き込まれ、殉職されました。救おうとした子どもを抱いた姿で発見された、と報じられています。
今回の災害で改めて明らかになったのは、雨の降り方が異常になっていることです。報道によれば、被災地では、20日未明の午前4時半までの3時間に、観測史上最大となる217ミリを記録しました。この雨量は、平年の8月1か月分の雨量143ミリを大幅に上回っています。
今回の局地的豪雨は、気象条件と地形が影響し合って発生したと考えられますが、神戸を含めほかの地域でも発生する可能性があります。
また、広島市でこのような大規模な土砂災害が発生した要因として、花崗岩が風化してもろくなった地盤が広がっていること、山すそまで住宅が建てられていることなどが挙げられていますが、このふたつの要因は、神戸市の多くの地域にも当てはまります。
このように、広島の土砂災害は、決して、他人事ではありません。
8月9日のブログ でも書きましたように、神戸でもこれまで、昭和42年の大水害をはじめ、くりかえし土砂災害が起きています。
神戸市では、各区ごとに、 洪水ハザードマップ を作成し、また、 土砂災害危険個所 を地図に表示していますので、ぜひ、神戸市のホームページなどで確認していただきたいと思います。
さらに、土砂災害が発生するおそれのある各地域を改めて点検するともに、これまでとってきた対策で十分かどうか、必要な見直しも進めていきたいと考えます。