少し前になりますが、8月18日(月)の日経新聞朝刊一面に、次のような記事が出ていました。
「8月上旬の火曜日の朝7時半、首相官邸にほど近いホテルへ官房長官の菅義偉(65)と副長官の加藤勝信(58)、世耕弘成(51)を乗せた車が滑り込んだ。3人は毎週1回、当面の政策課題などを話し合う「朝会」のメンバー。朝会でとりわけ重視するのが株価だ」
安倍内閣が、株価の動向に細心の注意を払いながら政権運営を行っていることが窺えます。
同時に、政権中枢を担っておられる官房長官、官房副長官が、毎週、早朝にこのような「朝会」で情報を共有し、政策課題について意見交換をされていることは、意義のあることと感じました。
9月3日の内閣改造では、官房長官、副長官はすべて留任されました。
どのような組織においても、トップマネジメントは重要です。トップマネジメントを確立するためには、トップレベルでの情報共有が不可欠です。このことが、機動的で整合性のとれた政策発動につながります。
レベルは違いますが、昨年11月に神戸市長に就任してすぐに始めたのが、市長・副市長会議でした。
私は、神戸市役所の外で育ち、仕事をしてきた人間ですから、なおさらのこと、市役所生え抜きの副市長と不断に情報を共有し、チームワークをつくりあげることが大事だと考えたからです。
市長・副市長会議は、毎週月曜日と木曜日の朝8時30分から行っています。
3人の副市長と私が、それぞれ気になっていることを述べ合い、直ちに結論を出したり、それぞれの所管で検討してもらうこととしたり、注意深く情報収集することとしたり、・・・できる限りその場で一定の方向性を出すことにしています。
会議は、ほとんどの場合、始業時刻を告げる8時45分のチャイムが鳴る前に終わります。
このようにして、情報共有によるトップマネジメントを確立し、感度の高い、スピード感のある仕事に結び付けていきたいと考えています。