久元 喜造ブログ

板宿・井戸書店を訪問。

先週、板宿商店街の井戸書店にお邪魔しました。
小さな(失礼?)街の本屋さんです。昔は、このような本屋さんが街の中にたくさんありましたが、ずいぶん少なくなってしまいました。
そんなに広くない店内に、数人のお客さんが、書棚を見遣ったり、本や雑誌を広げたり、めいめいに時間を過ごしておられます。
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三代目の店主、森忠延さんにお話をお聞きすることが出来ました。
森さんのお話では、書店の経営が難しくなってきた背景のひとつに、図書館の貸し出しが激増していることがあると言います。すでに全書店の販売冊数を大幅に上回る貸し出しが図書館で行われています。
私も、以前から、利用者が求めるままに図書館がベストセラーを大量に購入し、無料に貸し出すようなことを続けていると、書店は立ちゆかなくなり、また、苦労して労作を書き上げた著者にとっては適切な印税収入が見込めなくなって、活字文化の衰退につながるのではないか、という危惧を持っていました。
先日も、中央図書館館長をはじめ幹部に来ていただき、この点についての説明を求めたところですが、神戸市立の図書館では、同一の図書の購入上限冊数を定め、厳格に運用しているとのことで、とりあえず、安心しました。

当然のことながら、アマゾンなどのネット販売の急増、「新古書店」の販売冊数の増加も要注意です。
ネット購入の手軽さは否定できないところで、何とか、街の書店との共存を模索していけないかと感じます。
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森さんは、子どもがネットに関わりすぎると、読書習慣が失われ、「集中力の欠如」「思考しない・短絡化」「記憶・感情・知覚の鈍化」「言葉の衰え」を招き、国力の低下を招く、と心配されていました。
これらの関連についても、注意深く考察していくことが必要です。