久元 喜造ブログ

NHKに対する篠山市長の怒り

昨日、5月14日のブログ で、篠山市に関するNHK「クローズアップ現代」のずさんな対応について取り上げました。
問題は、NHKが、番組制作に当たって当の酒井市長に取材もせず、ずいぶん昔のインタビューを勝手に使ったという点にあります。
この点についてのNHK広報局の見解は、
「当時のインタビューを使用することは市の担当者に伝えていた。市長の理解を得ていなかった点は配慮すべきだった」
というものでした。
私は、こんな大事なことを知らされた市の職員が市長に報告しないということはあり得ないと思っていましたが、どうも、そのとおりだったようです。
酒井篠山市長によれば、 担当した職員(行政経営課)は、次のように話しておられるそうです。

「3月18日にディレクターの方が市役所に来られてお会いしました。会ったのはこの1回だけで、あとはでメールや電話で、写真を提出したり、財政の数字などの説明をしたり、問い合わせに答えていました」
「4月30日に放映と聞いて、どのような内容になるか心配で、4月28日に電話したところ、合併前後の状況に加え、当時の瀬戸市長と酒井市長のインタビューも放映されるとは聞きました。しかし、その具体的な中身は全く判らないし、市長に報告したり了解をとったりというものではなかった」
というものでした。
職員の方は、NHKのコメントを聞いて、ただ愕然とされているようです。
酒井市長によれば、「真面目で、誠実で、仕事熱心な職員」だそうです。
「NHKというので、誠心誠意、取材に応えてきたのに裏切られ、大変残念です」と、その職員の方は話しておられるそうです。

NHKには、良識的で素晴らしい人材がたくさんおられます。
NHKの広報や担当部局が外部の声にいっさい耳を貸さないというのであれば、こんな異常な状況を変えていこうという声が、NHK内部からわき上がってくることを願うしかありません。