久元 喜造ブログ

神戸の農業の強み

初夏の天候は変わりやすいですね。
朝、市役所のロビーで、西区伊川谷町の花々を眺めながら登庁したときは、よい天気でした。
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ところが、午後、市会本会議が始まった頃から、空がかき曇り、西区に到着したときは、本降りの雨になりました。
そんな中を、ワイン用ぶどう団地をご案内いただきました。
神戸のワイン醸造、ぶどう用ワインの生産が始まってから、もう30年近くにもなります。
神戸ワインは、すべて神戸のぶどうからつくられています。100%神戸産ぶどうです。
きょうは、シャルドネとメルローの畑を見せていただきました。
雨の中でしたが、手づくりで大切に育てられている様子が伝わってきます。
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ぶどう団地のあとは、少し離れた集落にお邪魔させていただきました。
さらに雨脚が強くなりましたが、田圃の畦や池のほとりを歩きながら、人に優しい農作物の生産と、良好な農村景観の維持、生態系の保全を大切にされている、地域のみなさんと対話をさせていただきました。
いろいろな課題があることも、ひしひしと伝わってきます。
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日本の農業が競争力をつけていくことは大事なことですが、それは、諸外国の後を追い、ひたすら生産性を究極まで高めることのみを追求することで得られるのではないということを、この美しい集落と里山の風景を眺めながら感じました。
大消費地に近い神戸の近郊農業は、米国やオーストラリアの超大規模農業とは異なるアプローチで、神戸の、日本の消費者に貢献していけるし、そうあるべきだということを確信します。

雨音をバックミュージックにしながら、それぞれのありようで、工夫を凝らしながら農業生産に取り組んでおられるみなさんと杯を酌み交わし、有意義で、楽しい時間を過ごさせていただきました。
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すばらしいひとときを与えていただき、本当にありがとうございました。