久元 喜造ブログ

海岸線・需要喚起のアイデア

地下鉄海岸線の需要喚起について、9月26日 のブログ で触れましたが、一連のブログを読まれた読者の方から、具体的なアイデアの提案がありました。
ご本人のお許しをいただきましたので、紹介させていただきます。

・海岸線の場合、鉄人28号プロジェクトなど地域活性化に熱心な新長田・駒ヶ林の両駅周辺と、umieで人が戻ってきた神戸ハーバーランド駅周辺において、にぎわいをつくる、もしくはにぎわいを継続させる仕掛けが必要だと思います。

・新長田・駒ヶ林界隈は再開発ビルの入居が伸び悩んでいます。ただ、地域人材支援センターでは、「こすめる。」というコスプレ同好者のイベントが定期的に行われ、「KOBEぽっぷカルチャーフェスティバル」も開催されています。これを契機に、例えば漫画家、アニメイター、CGクリエイター、イラストレーターを目指す若者の創作活動の場として、あるいはプロになったばかりの漫画家等で仕事場が欲しいけど、資金が不足している・・・・という人のために、空きテナントを低廉な賃料で貸し出す、という手法はないでしょうか。

・一方、ハーバーランドの場合は、観光客等については一定の集客が見込めるとしても、まちとしてのにぎわいを継続・維持するためには、周辺住民が日常的に買い物等で足を運ぶ仕掛けが必要かと思います。

・ここ数年で、かつては店舗やビルの多かった三宮の浜側など海の手側にも高層マンションが整備されています。ここに住む人が三宮だけでなく、海岸線を利用してハーバーランド側に足を運ぶような仕掛けが必要です。ハーバーランドの店舗とタイアップして割安の乗車券を販売するなど人の流れをつくれないでしょうか。あるいは、神戸の西部から三宮界隈に出かける場合、海岸線を利用したら、市立博物館の入館料を割り引く・・・・といった試みで意図的に西神線だけでなく、海岸線に人の足を向けさせる取組みがあってもいいかもしれません。

・そうこうしている中で、水上警察署跡地を自然景観に配慮した公園や集客施設として整備することができれば、人の流れをより大きく海岸線沿線に呼び込めると思います。

いずれも、斬新な提案で、かつ、実現可能性もあると思います。
このように、市民のみなさんからさまざまなアイデアを募り、知恵を結集して、海岸線の需要喚起を図っていくことが必要です。
もちろん、行政は、ただアイデアを募るのではなく、主体的に責任を全うしていく、大きな役割があることは言うまでもありません。