全国市長会発行「市政」に掲載されていた、珠洲市の泉谷満寿裕市長のインタビューを拝読しました。
昨年(2023年)9月に行われた取材に基づき、取材当時の原文のまま掲載されています。
珠洲市は、昨年の5月5日、「令和5年奥能登地震」に見舞われ、最大震度6強を記録しました。
珠洲市の全世帯数6000弱の半分、3000件近くが何らかの住宅被害を受けたそうです。
3年毎に開催される《奥能登奥能登国際芸術祭》の開催が迫っていました。
コロナの影響で前回1年延期された芸術祭を、地震で大きな被害を受けた中で開催するのかどうか、賛否両論が沸き起こり、泉谷市長はずいぶん悩まれたそうです。
そして「復興の光」としての《奥能登国際芸術祭2023》は、9月23日から11月12日まで、51日間にわたって開催されました。
ご苦労も多かったと拝察しますが、芸術祭の開催は大成功でした。
珠洲市生まれの泉谷市長は、大学を卒業後、大手証券会社勤務を経て、1995年(平成7年)、31歳でUターンし、江戸時代創業の家業(菓子舗)を継承されます。
2006年(平成18年)6月の珠洲市長選挙で当選され、現在5期目です。
インタビューからは、過疎化・高齢化が進む中、創意工夫を凝らした地域活性化の取組みが行われていることがよくわかりました。
今年元日に発生した大地震によって、これまでの努力はまた一から出直しということになります。
泉谷市長の胸中は、察するに余り有ものがあります。
珠洲市の現状と今後の見通しは、珠洲市に派遣され、帰還した職員から報告を受けています。
記事を拝読し、神戸市として息の長い支援を全力で続けていく決意を新たにいたします。