久元 喜造ブログ

「神戸登山プロジェクト」始動!


7月22日、新幹線の新神戸駅に神戸登山支援拠点「トレイルステーション神戸」(愛称:トレコ)がオープンしました。
神戸登山プロジェクト」の第1弾です。
新神戸駅のすぐ近くには「布引の滝」があります。
山道を西に向かうと再度公園、東に向かうと摩耶山というロケーションです。
今回開設した「トレコ」では、登山用品レンタル、荷物預かりサービスのほか、登山情報の発信、ガイドツアーなどを行います。

神戸は港町であると同時に、六甲山系をはじめとした魅力的な「山」が数多くある大都市です。
もっと市民のみなさんに神戸の山に親しんでほしい、国内からも海外からも神戸を訪れ、神戸の山の魅力を楽しんでほしい ― そんな願いを込め、「神戸登山プロジェクト」をスタートさせました。

明治の開港後、神戸に住むようになった外国人が六甲山で登山を楽しむようになり、これが近代登山の発祥とも言われています。
そして登山の習慣は、神戸市民にも広がっていきました。
神戸の登山文化の象徴が、早朝登山を日課とする「毎日登山」です。
しかし、登山の愛好家は高齢者が主体で、若い世代、とくに若い女性の山への関心は近年とくに低くなっています。
また、実際に山に入ると、大雨によって登山道が通れなくなって荒廃したり、茶屋や保養所などが朽ち果て、案内板などが老朽化して放置されたりしている状況も見受けられます。
これらを改善し、多くの世代のみなさんに安心して登山を楽しんでもらえるよう、登山道の再生に取り組みます。

今回の「トレコ」の設置を皮切りに、登山者が一休みできる休憩スポットの整備、気軽にトイレ利用や休憩ができる「登山サポート店」の募集なども進めます。