Twitter、Facebook、Instagramを始めたのは、情報発信が弱いと言われて久しい神戸市に、トップとして少しでも役に立ちたいと思ったからでした。
また、双方向のコミュニケーションにも関心がありました。
結果として、自分には合わないということがよくわかりました。
先月、Instagramのアカウントも削除し、SNSからは撤退することにしました。
厳しい批判があることは知っています。
ネットが全盛の時代に背を向けるのかと。
それでもやめることにした理由は、時間がとられることです。
軽い気持ちで投稿したところ、予期せぬ反発や反応があり、自分なりに考えた短い文章を練り上げる必要が出てきました。
また、人間ですから反応も気になるところで、注意力が散漫になっていくように感じることが増えました。
人間の時間は一日24時間しかなく、市長も同じです。
最終的に自分の判断で決めなければならないとき、思索の時間も必要です。
思索の時間が浸食され、集中力が減退していると感じられるようになっていったのです。
これからは、ネットの世界にも注意を払いながら、現実の世界を大事にしたいと思います。
今まで以上に自分で街を歩き、街で起きていることを自分の目で確かめ、仕事に活かしていきます。
幸い、商店街などでは話しかけられることも多く、街の中で直接聞く市民のみなさんの声には現実感があります。
地域社会や地方自治体は、現実の生活や街のありようと深く関わります。
それ自体、リアルな存在です。
私は、ネット空間で存在感を求めるよりも、リアルな世界と真正面から向き合い、そこに自分の力を発揮できる場をつくっていきたいと思います。