コロナ感染を防ぐために、第1波のときからテレワークが推奨されています。
テレワークは、仕事をする場所の可能性を広げ、働き方改革にもつながります。
このような認識に立った上で、テレワークをできない方々がたくさんおられることにも留意が必要です。
コロナ禍の中で、感染者の治療、療養にあたっておられるのは、医師、看護師をはじめ医療従事者のみなさんです。
そして、宿泊療養、自宅療養をされている方々に対し、幅広い分野のみなさんがケアや見守りにあたっていただいています。
医療、福祉、教育、子育てなどさまざまな分野で、感染予防のために、そして感染が生じたときに備えた対応をしていただいています。
また、対面でなければ成り立たない仕事はたくさんあります。
これらの方々には、テレワークは無理です。
コロナ禍の中にあって、私たちの生活が何とか維持できているのは、テレワークになじまない分野で、数えきれないみなさんが使命を果たしていただいているおかげです。
たとえば、鉄道、バスなど公共交通分野の大部分の職場は、テレワークにはなじみません。
本当にテレワークが進み、公共交通の採算が極度に悪化し、ダイヤが削減されるようなことになれば、コロナに懸命に対応されている方々をはじめ、社会全体が大きな影響を受けることになります。
市役所の中を見ても、テレワークに馴染む職場はごくわずかで、保健所をはじめとしたコロナ対応に当たっている職場、地下鉄、バス、ごみ収集、小中学校、幼稚園、保育所など多くの職場では困難です。
私自身、テレワークはしていません。
自分にできていないことを、庁内に、そして市民のみなさんにお願いするのには躊躇を覚えます。