神戸市では昨年12月、政令市初の「学生短時間雇用」を導入しました。
インターンシップとは異なり、職員として実際に行政の仕事に携わってもらう取り組みです。
これまでに100名を超える応募があり、現在42名の大学生のみなさんが市役所で働いています。
学生のみなさんに、建前ではない、本当の神戸市役所を知ってほしいと願ってスタートしました。
市役所の仕事の内容、職場環境や雰囲気、職員の人となりなどを肌で感じることができ、将来市役所で働く具体的なイメージを持つことができるのではないかと思います。
新規採用者の中には、大変残念なことですが、市役所の仕事を十分理解せずに入庁したせいか、短期間に退職するケースも見られます。
こうしたミスマッチを防ぐためにも、市役所の実態を知った上で神戸市を選んでほしいと思います。
学業と両立できるよう、ご本人の意向を聞き取り、業務の内容や勤務日数、時間帯について柔軟な勤務ができるようにしています。
例えば企画調整局では、ホームページの更新や支払事務、都市局ではアンケート調査の結果集計や分析、また各区役所では実際に窓口に立って対応してくれています。
現在働いている学生のみなさんからは、「神戸市や市民のために役に立っているということが実感できた」「単純作業のイメージが強かったが、イメージが変わった」といった声を聴いています。
一方、学生を受け入れている職場からは「学生のフレッシュさが職場に活気をもたらしている」という反応があり、職場にとってもメリットがあるようです。
このような取り組みを通して、ミスマッチをなくし、優秀で志の高い人材を獲得して市民サービスの向上を目指します。