久元 喜造ブログ

「子どもたちに伝えたい 灘の歴史」

私は、去年の11月から灘区に住んでいます。
灘区に住むのは初めてでしたので、灘区について少しでも理解を深めたいと思い、「子どもたちに伝えたい 灘区の歴史」を紐解いてみました。
子ども向けの書籍ですが、大人が読んでも飽きない、充実した内容です。

130831

監修は、田辺眞人先生、「灘区80年史編集委員会」編で、神戸学院大学講師の谷口義子氏を主筆とし、小島洋一氏、竹内隆氏、水池由博氏、矢野正人氏、脇坂和明氏の各氏がメンバーです。

灘区の歴史を簡単に振り返ると・・・・・
1889年(明治22年)に市制町村制が灘の地域に施行され、六甲村、都賀浜村、都賀野村の3つの村が出来ました。都賀野村は、1895年(明治28年)に、西灘村と名前を変え、都賀浜村は、人口が増え、1914年(大正年)に、西郷町となりました。
1929年(昭和4年)、西郷町、西灘村、六甲村の3町村は、そろって、神戸市に合併します。神戸市に区制が敷かれたは、1931年(昭和6年)のことで、3町村の区域は、灘区となりました。

さかのぼれば、神戸と大阪の間に鉄道が開通したのは、1874年(明治7年)のことです。このとき、天井川の石屋川には、川底に鉄道トンネルが掘られたことを、この本で初めて知り、驚きました。

阪神・淡路大震災の記述があります。
灘区では、934人の方が亡くなり、2万棟近い建物が被害を受けました。橋げたが落ちた、国道43号の岩屋高架橋の写真も掲載されていました。
「灘区の歴史」は、阪神・淡路大震災からの復興のあとをたどり、終わっています。
複雑で奥行きの深い地域の歴史を、わかりやすく記述していただいた、執筆陣のみなさんに、感謝申し上げたいと思います。