久元 喜造ブログ

老朽化した市の施設・看板は撤去します。


神戸は、古くから発展してきた都市です。
新しい街をつくり、建物を建て、それらを示す看板をつくり続けてきた時代がありました。
苦労が大きかったと思いますが、ワクワクする仕事だったと思います。
右肩上がりの時代、民間も行政も、次々に舞い込む仕事でてんてこ舞いだったことでしょう。
高度成長から震災の前まで、神戸市役所の福利厚生も充実していたようです。
有馬、六甲山、芦屋、須磨、ポートアイランド、・・・あちこちに福利厚生施設があったそうです。
市外にもありました。岡山県美作市にある湯郷という温泉地です。

時が流れ、震災が神戸を襲い、財政再建が求められた時代にこれらの施設のほとんどが廃止されました。
湯郷の神戸市の保養所は、どうなったのか。
老朽化が進み、今でも放置されていると聞きました。
恥ずかしいことです。
もしも仮に、有馬の温泉街の中にほかの自治体の福利厚生施設が長年放置されていたとしたら、神戸市民はどう思うでしょうか。
少し前の市長・副市長会議で、有効活用、解体・撤去も含め、早期に対応することとしました。

老朽した施設、看板、表示板、標識などが放置されるのは恥ずかしいことです。
私も市内を移動するとき、問題のある光景が自分の目に入るたびにスマホで撮影し、担当課に送っています。
神戸は美しい街だと言われますが、本当に美しい街にするためには、市民のみなさんとともに行政が汗を流していくことが不可欠です。
近年は職員のみなさんも改善に取り組んでくれています。
上記の標識も、見違えるようになりました。

それでも、まだまだ改善が必要な箇所が多いことも事実です。
求められるのは、美辞麗句を並べた作文ではなく、行動です。