今年、神戸は、震災から25年を迎えます。
この間、市民、企業、行政が力を合わせ、意見の違いを乗り越え、街を蘇らせることができました。
その一方で、震災がなければできたこと、やらなければならなかったことに取り組むことができず、先進的な街づくりは先送りにされてきました。
私たちは、この遅れを取り戻し、神戸をさらに魅力的な街にしていかなければなりません。
神戸が日本を代表する大都市に成長した原点は、港です。
神戸は、交通の要衝であり続けてきました。
陸・海・空の交通の拠点としての神戸の強みを、さらに発揮していくことが必要です。
大阪湾岸道路、神戸西バイパスの工事は、いよいよ本格化します。
昨年、神戸空港に関する規制緩和が初めて実現し、新規就航路線も続々と開設されました。
今年は運航時間の延長も実現します。
神戸の港湾と空港が、一体となって関西全体の発展に寄与できるよう取り組んでいきます。
公共交通網が充実している強みを活かし、バランスのとれた街づくりを、急ピッチで進めていきます。
都心に高層タワーマンションを林立させて、人口を増加させていく政策はとりません。
三宮の駅前では、商業・業務機能に特化した整備を進め、その周囲では、居住機能と共存できる街づくりを進めます。
都心に人口を一極集中させるのではなく、JR、私鉄、地下鉄、ポートライナー、六甲ライナーの交通ネットワークを活かし、駅前を活性化させ、快適な街づくりをすすめます。
拠点性の高い 名谷 、西神中央 、垂水 の駅前を、魅力的で美しい公共空間に再生させ、民間投資の誘導につなげていきます。
神戸の歴史を大切にしながら、神戸を見違えるような街にしていきましょう。