久元 喜造ブログ

「住み続ける都市」としての神戸。

きのうは、三宮で、第2回の対話フォーラムを開催しました。
第1回対話フォーラム を上回る、多数のみなさんに参加していただき、ありがたく感じています。
前回は、私の話とディスカッションが、半々くらいだったのですが、今回は、少し私の話が長くなり、対話の時間は、30分ほどになってしまいました。
質問や意見が途切れることがなく、8時になり、打ち切りにさせていただきましたが、もっといろいろなご意見をいただいた方がよかったのに、と反省しています。

きょうは、神戸と、大阪、京都、神戸、福岡の年齢別人口動向を比較し、神戸の都市としての風貌、そして、特徴を浮き彫りにさせることからスタートしました。

神戸は、指定都市の中で、2番目に大学の数が多く、どの世代の時系列移動の動向を見ても、20才から24才までの年齢層が一番多くなっています。
京都は、さらに20才から24才までの年齢層のピークが突出しているのですが、どの年齢層をとっても、大学を卒業した後、京都に住み続ける人口は減っていくのに対し、神戸は、微減かほぼ横ばいです。
神戸は、京都に比べ、「住み続ける都市」として、選ばれていることがわかります。
京都が、大学と観光で強みを発揮しているのに対し、神戸は、大学の集積があると同時に、住みやすい都市としての評価を受けているのです。

このほか、神戸は、横浜に比べ、近くの巨大都市に通勤する人の割合が際立って低いことも報告しました。
神戸に住み、神戸で働き、神戸でショッピングを楽しみ、神戸で遊ぶ、という神戸っ子が多数を占めていることは、都市としての強みかもしれません。
この強みをどう生かすのかが問われます。

その一方で、大阪などに通勤している方が、神戸に、そして、神戸市政に何を望むのかについても、よくご意見をお聞きすることが大切です。
多角的なアプローチで、神戸の元気、にぎわいについて、さらに深く考え、行動していきたいと思います。