久元 喜造ブログ

「所有者不明土地問題研究会」最終報告


今朝は、午前7時半から麹町で開催された「所有者不明土地問題研究会」(第4回)に出席しました。
これまでの議論を集大成した最終報告がまとめられました。
今年の5月に指定都市市長会が政府などに提出した提言の項目(2017年7月7日のブログ)が、ほぼ取り入れられています。
「所有者不明土地を円滑に利活用・管理できる社会」「所有者不明土地を増加させない社会」「我が国のすべての土地について真の所有者が分かる社会」の実現のために、具体的な方策が盛り込まれました。

最終報告のサブタイトル「眠れる土地を使える土地に「土地活用革命」」が示すように、「土地基本情報総合基盤」(仮称)、「現代版検地イメージ」など、これまでにない新しい発想が取り入れられています。

座長をつとめられました増田寛也東京大学客員教授(神戸市顧問)には、議論の過程で国民に対して強いメッセージを発信され、この問題に対する関心の喚起にも貢献されました。
また、加藤勝信厚生労働大臣には、大臣の激務の中、きょうも研究会に出席され、発言をいただきました。
すでに政府は、関係法案の次期通常国会への提出を明言されており、法案の内容が注目されるところです。
制度改正をにらみながら、自治体もしっかりと取り組んでいくことが必要です。
神戸市も、来年度予算に、所有者不明土地への対応も意識しながら、空家・空地対策に必要な予算を盛り込んでいきたいと考えています。