冬から春にかけて消失していた東遊園地の芝生が復活し、連日、大勢のみなさんが訪れています。
この黄金週間にも、「078」、「ファーマーズマーケット」が開催され、大賑わいでした。
振り返れば、本格的な芝生化の実験を開始したのは、昨年6月でした。(2016年6月14日のブログ)
東遊園地では、追悼式典やルミナリエなどさまざまな行事が行われるため、 芝生が損傷することは、初めから予想されていました。
このため、芝の種類や保護材、土壌改良材を組み合わせた10以上のパターンを用意し、日常的な利用や大規模イベント時における芝生の損傷具合、その後の回復状況などを検証することにました。
うまくいく保証はありませんでした。
案の定、冬を越すと、芝生の葉や茎が擦り切れて、元の地面が露出してしまいました。
今年の1月、芝生の根や地下茎がどの程度残っているのか調査をしたところ、夏芝の種類によっては、かなりの部分が残っていることがわかりました。
そこで、この芝生を回復させるため、3月から地下に空気を送るエアレーションという作業を行い、さらに冬芝の種を播き、上部にシートを張って養生しました。
その結果、緑の芝生が復活したのです。
公園部のみなさんの努力に敬意を表します。
ただ、冬芝は暑さに弱く、夏が近づくにつれ衰退していくため、替わって、地下部に残っている夏芝を育成する必要があります。
このため、5月末からグラウンドを一時閉鎖することについて、ご理解をいただきたいと思います。
順調に生育すれば、夏休み前には再びオープンできると見込んでいます。
引き続き、東遊園地の芝生化実験に取り組んでいきます。