少し前のことになりますが、4月3日の朝日新聞に、ニューヨークタイムズのコラムが転載されていました。
タイトルは、「スマホ規制 あなたを取り戻す」
著者は、ロス・ドゥザット氏。
「あなたは、インターネットのしもべだ。・・・若い人ならもちろん、年配の人でもますます、メールやツイッター、フェイスブック、インスタグラムを頻繁にチェックしたい衝動に支配されている」
「衝動が無害であることはめったにない。・・・小さな画面にたえず集中することを強いる。配偶者や友人、子ども、自然、食事、芸術といった昔ながらの恵みを、常に気が散っている状態で感じざるを得なくなる」
「分別ある使い方をすれば、ネットは新たな恵みをもたらしてくれる。だが、私たちは機器を使うのではなく、使われている」
「・・・こうした機器は中毒になるように作られている。私たちを狂わせ、気を散らし、刺激し、そして欺くのだ」
ドゥザット氏は、ネットが、「自己愛を増長させ、疎外感や鬱を生み、想像力や熟考に利するより害する方が大きい と考えるに足るだけの根拠もある」とし、デジタル規制、「特定の製品を適切に機能させようとする自制の文化」を主張します。
全体的に、ネット社会に厳しすぎるという気もしますが、「児童には、研究でインターネットが必要になるまで本で学習させよう。仮想空間に取り込まれるまでは現実世界で遊ばせよう」という主張には一理あると感じます。
ネット社会の中で、子供たちがどのように健全に育っていくことができるのか、しっかりとした議論が必要です。