2月18 日、25日に放映されたNHK「ブラタモリ」。
興味深かったですね。
内海の痕跡を今に伝える、船大工町、磯之町の地名も出てきました。
住所が歴史を踏まえたものであることは大切です。
昭和40年前後、旧自治省は住居表示の実施を推進することとし、新宿区は、これを受け、新宿(東新宿)何丁目何番何号 といった住居表示を広げようとしました。
これに敢然と立ち向かったのが、新宿区の住民でした。
文化人などの参加も得て、全国地名保存連盟を結成し、反対運動を展開しました。
新宿区は方針を転換し、喜久井町、馬場下町、余丁町といった、夏目漱石、永井荷風ゆかりの地名が守られました。
このように、住所が歴史と由来を踏まえることは必要ですが、その一方で、便利で分かり易いという要請も無視できません。
これら両方の要請を踏まえながら、私が問題提起したのが、「しあわせの村」の住所の表示でした。
「しあわせの村」は、205ヘクタールの広大な敷地にさまざまな施設が点在する総合福祉ゾーンです。
平成元年4月にオープンして以来、住所は、
神戸市北区山田町下谷上字中一里山14番地の1
です。
私は、「しあわせの村」がオープンして30年近くが経過し、歴史を刻んできたことを踏まえ、慣れ親しんだ名前に住所を変更する方がよいのではないかと考えました。
そこで、このエリアに住居表示を実施する議案を市会に提出し、関係議案は、本日、全会一致で可決されました。
住所は、
神戸市北区しあわせの村1番1号(本館の場合)
などとなります。
市民や関係者の間で、定着していってほしいと願っています。