1月15日(日)の神戸新聞朝刊「ひょうご選書」に、『ひょうたん池物語』の書評が掲載されました。
評者は、詩人の たかとう匡子さんです。
タイトルは、「いま再び 少年時代を生きる」
物語について、丁寧に紹介していただいた上で、こう、記されていました。
「登場する村の子どもたち、よしお、きよし、じろうの3人組。その中のひとりに作者の<私>がいる。神戸っ子の現役の市長さん自身、どこか今でもあの頃の懐かしい自分自身の少年期に戻りたかったのだろう」
「単なる思い出にはしたくないから童話というジャンルを借りて今いちど少年時代をそのまま生きておきたいと思ったのだろう」
「今いちど少年時代をそのまま生きておきたい」と思ったことは、確かにそのとおりです。
過去を回想する、単なるノスタルジアにはしたくはありませんでした。
美しい過去のとおり「そのまま生きて」いることが、いま現実には不可能であることを、いやというほど感じながら。
どこでこの本が手に入るのか、と聞かれることが多いのですが、三宮センター街のジュンク堂には、置いていただいていますので、ご覧いただければ、幸いです。