久元 喜造ブログ

「神戸市職員 定年前の伝言」

きょうの神戸新聞社会面に、今年3月に退職される4人の神戸市幹部のみなさんが登場していました。

北区長の高武秀年さん
看護大学事務局長の 丸一功光さん
行財政局主税部特別滞納整理担当課長の清久哲生さん
水道局事業部東部センター所長の進藤幸生さん
です。
「減災を担う次世代に託す思い」を語っておられました。

限られた紙面では、あのとき経験されたこと、感じたこと、次世代に伝えたいことのほんの一部しか紹介されなかったことと思いますが、それでも、苦労された日々の様子や感じておられることがひしひしと伝わってきて、何度も読み返しました。

毎年、震災への対応に苦労されたみなさんが一線を退かれ、新しい世代と交代します。
歳月が流れるのは止めることはできませんが、私たちは、先人から学び、経験や想いを受け継いでいくことができます。

神戸市では、新規採用職員には、震災の体験談の講義を受講させるだけではなく、職場の上司や先輩に対して震災当時の経験の聴き取りを行ってもらっています。
また、あのときの経験を有する職員が指導し、現場の状況を再現したゲーム「クロスロード」を用いた研修や災害対策本部の動きをもとにしたロールプレイング研修を実施しています。
被災地に派遣される職員は、震災時の経験を有する職員と若い世代の職員がチームを組んで、被災地の現実と格闘しています。

今年度退職される職員のみなさんには、3月まで担当していただいている仕事でご苦労をおかけしますが、その後も引き続き、いろいろな面で、後に続く者を指導していただきますようお願いいたします。