久元 喜造ブログ

神戸市役所職員採用試験私見①

160928-4
私は、職員採用試験に重大な関心を持ってきました。(職員採用試験問題試作品
現行制度では、採用試験は、人事委員会の権限になっていますので、職員を採用する側の立場から人事委員会に対し、これまでも採用試験のあり方についてお願いを申し上げてきました。

お願いの内容は、神戸市の採用試験のために特別の準備を必要としないような内容にしていただきたいということでした。
仕事に必要な文章の読解能力、社会人となる上で必要な常識、社会への関心と世の中をよくしていこうという意欲、標準的な作業遂行能力、大学などで専門分野を確実に学習した成果としてのそれらの分野における知識、国際都市神戸で仕事をする上で求められる最低限の英語能力などを有しているかどうかを、適切に判断できるような試験内容にしていただきたいということです。

今年実施された試験問題を斜め読みしましたが、おおむねお願いしているような内容になっているのではないかと感じました。
その上での個人的な感想を何回かに分けて記したいと思います。

まず、試験問題は、それぞれの分野の専門家の出題から選んでいるようですが、専門家から見れば常識かもしれない内容が、私から見れば、こんなことまで知っている必要があるのか、と首を傾げたくなるような問題も散見されました。
自治体の職員採用は、広く公募されているわけですから、採用試験問題についても、複数の異なる目でチェックされる必要があるのではないでしょうか。