久元 喜造ブログ

身内の略語は市民にはわかりません。

160922
「市長への手紙」で、窓口応対に対する苦情とともに、
「窓口の職員は、 自分たちが職場内で使う専門用語(短縮語)を頻繁に口走った」
という指摘がありました。
そこで、職員全員に、
「庁内しかわからない略語は市民に使わないでください」
というタイトルでメールを送り、市民のみなさんには、わかりやすい言葉で説明していただくようお願いしました。

私自身、副市長のときや市長になり立てのとき、職員のみなさんが次々に繰り出す略語にずいぶん悩まされたものです。
最近はようやくそれらの略語もわかるようになりましたが、つい先日も、政策会議で、 「こかせん」「こかせん」という言葉が飛び交い、しばらくして、そのときのテーマから「こども家庭センターのことか」と納得しましたが、市民のみなさんに「こかせん」と言っても、何のことかわからないでしょう。

また、必要以上に長い名前を施設や事業につけ、誰もフルネームで呼ばないので、身内にしかわからない略語が庁内に流布すると、市民に対しても使い始めるという風習もやめるべきです。
名称は、簡潔明瞭、一言で言えるものにすること。
そのために、言葉を徹底的に磨くべきです。

市長は些末なことに口を出し過ぎる、と思われるかもしれませんが、職員が話す言葉の意味が市民のみなさんに正確に伝わらなければ、内容の理解にまで進みません。
このことは、市民本位の行政を進めていく上で、基本中の基本だと思います。
市役所本位ではなく、常に市民の立場に立って仕事をするという姿勢が徹底されるよう、粘り強く取り組んでいきます。