庁内で政策討議をするときに感じていることを、少し記したいと思います。
パワポでつくる資料が、内容的に散漫になっていないか、ということです。
スローガンや抽象的な方向性が大きな字で書かれ、そのようなページが、十数枚も続くような印刷資料が数多く見受けられますが、どうでしょうか。
政策討議は、営業用のプレゼンではありません。
展開しようとする政策について、
・誰が
・何を
・どこで
・どれくらいの期間で
・どのような手法で
・どれくらいの費用で
実施するのかについて、端的に示した資料が基本ではないでしょうか。
その政策の必要性が明らかであれば、抽象的な説明を延々とする必要はありません。
既存事業を見直すのであれば、見え消しで十分です。
国の制度を活用する場合には、国の制度の概要もほしいところです。
パワポの使用はいちがいに否定されるべきではありません。
先日の若手プロジェクトチームのみなさんは、上手にパワポを活用していました。
配布用資料と映写の使い分け(2014年11月4日のブログ)も見事でした。
その一方で、視覚に主眼を置いた資料は、具体的な論点が過度にイメージ化され、曖昧になるきらいがあることは否定できません。
配布資料だけであれば、ワードやエクセルで十分な場合も多いでしょう。
要は、実質的な論議が効率的に行われるよう、広い意味での費用対効果を勘案し、意味のある情報を厳選した簡潔な資料を準備することが大切です。