選挙戦が始まって、市内のあちこちにお邪魔しています。
これまで気づかなかったこと、知らなかったことがたくさんあります。
改めて、犬の散歩をしている方がたくさんおられることを知りました。
ほとんどの方が、糞を包んで持ち帰り、小用を足した後に、ペットボトルで水をかけておられる光景に接しました。
限られた記憶ではありますが、1960年代の神戸で、犬の糞の始末をする人はほとんどなかったのではないかと思います。
さらに記憶の幅を広げれば、電車のホームでも、並んで待つ人はまったくいなかったと言ってよいでしょう。
長距離の急行などが到着すると、窓から荷物を投げ入れて座席を確保する人がたくさんいました。
記憶をたどれば、東京オリンピックのころからマナーは改善に向かい、1970年代に入ると、かなりよくなったような気がします。
衣食足りて礼節を知る、という面もあるのでしょうが、これまでの間、学校教育や地域活動などさまざまな場面で、人間の内面を磨くとともに、マナーの向上に精魂を傾けた方々の努力も忘れてはならないと思います。
阪神・淡路大震災、東日本大震災という想像を絶する困難の中にあっても、冷静で落ち着いた行動ができた日本人に対して、海外から称賛が寄せられました。
私たちは、今の日本人のマナーなど所作のありように誇りを持ってよいのではないかと思います。
そして、それらを磨き、向上させていく意欲を共有したいと感じます。