久元 喜造ブログ

トアウェスト「息づく進取の気質」

トアウェストは、トアロードの西のエリアで、細い路地が入り組み、小粋な雑貨店やバー、カフェなどが集まっています。
少し前のことになりますが、3月16日の神戸新聞に、トアウェストのシェアハウス「Z ROOMS」が取り上げられていました。
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路地からさらに裏道に入った、古めかしいビルの4階にあるそうです。
2階の壁をぶち抜いた30平方メートルほどのコモン(共有)スペースです。
記事によれば、「暮らしているのは、性別、国籍、年齢、職業、全てごちゃまぜの10人余り」。

シェアハウスを運営されているのは、設計やデザイン、施工を手掛ける集団「TEAMクラプトン」です。
自らを「変態」と称する同集団代表の山口晶さんは、
「東京だと変態は埋もれる。大阪や京都はちょっと空気が違う。でも神戸では連帯ができる。ちょうどいい規模と自由さが魅力です」
と、神戸の魅力を語られます。

「息づく 進取の気質」と見出しがつけられたこの記事は、
「街に重なっていく新しい色、懐かしい色。山口さんらの拠点・トアウェストも、二つの色彩が交錯していた」
と結ばれていました。

都心の再生を考えるとき、最先端の機能を備えた商業ビルの新設は必要です。
同時に、比較的古い建物群のあるエリアが、新しいビジネスを興していく場所となり、都市文化を奥行きの深いものにしていくという視点も大切にすべきだと思います。
トアウェスト、そして乙仲通りなどのエリアから、神戸を元気にする新しい動きが生まれていくことを期待したいと思います。