神戸市広報紙 KOBEの毎号、下手糞な字で恥ずかしいのですが、自筆で、「神戸を想う」を書いています。
今月号の特集のテーマは、「戦災からの復興」。
空襲を実際に経験した母、そして中学校の先生から聞いた話を記しました。
母は、炸裂する焼夷弾の中を逃げ惑い、当時小学生だった中学校の先生は、会下山公園から空襲の光景を眺めていました。
神戸大空襲を知る方々が少なくなる中、間接的な記憶であっても、大空襲について、自分の言葉で記すことには意味があるのではないかと考えました。
平成6年に刊行された『神戸市史 歴史編Ⅳ』によれば、神戸大空襲の被害の状況は、次のようになっています。
罹災者総数 53万858人
死者 7491人
重軽傷者 1万7014人
被災戸数 14万1991戸
人口千人あたりの死傷者の割合は、47.4人で、東京の42.9人を上回り、六大都市で最大です。
神戸は、我が国の中で、実質的に最も大きな空襲被害を受けた都市だと言っても、過言ではありません。
神戸は、大空襲、そして、阪神・淡路大震災と、筆舌に尽くしがたい試練を乗り越えてきた街であることを、改めて痛感します。
今日の朝日新聞には、神戸大空襲で戦争孤児となり、苦難の戦後を生き抜いた山田清一郎さんの記事が掲載されていました。
戦後70年、神戸大空襲の記憶をしっかりととどめ、後世に引き継いでいなければなりません。