昨日は、神戸文化ホールで、「次世代へ“歌い継ぐ・語り継ぐ市民のつどい~山田洋次監督、竹下景子さんを迎えて~」が行われました。
まず、「しあわせ運べるように」の作詞・作曲者の臼井真先生と西灘小学校「しあわせ運ぶ合唱団」により合唱が行われ、神戸市などに寄せられたメッセージが紹介されました。
後半は、映画監督の山田洋次さん、女優の竹下景子さんを迎えて、対談が行われました。
山田洋次監督の「寅さんシリーズ」第48作「紅の花」では、震災の年の1995年、まだ地震の傷跡が残る長田区でロケが行われました。
また、竹下景子さんは、毎年1月17日前後に、神戸や阪神地区で詩の朗読をしておられます。
対談では、私がインタビュアーになり、お二人に、これまでの神戸との関わりや、復興していく神戸の姿をどうご覧になっておられたのかなどについて、お伺いしました。
山田監督からは、結果的に「寅さんシリーズ」の最終作になった「紅の花」にまつわる、当時のエピソードをお聞きしました。
震災の年の4月、長田の住民のみなさんからロケの要望がありましたが、まだ被災地の様子が生々しく、ロケをするのは失礼と、いったんは断られたそうです。
しかし、改めて住民のみなさんが署名を集めて、再度の要望があったのを受け、思い直してロケを行ったとのことでした。
対談終了後、山田監督と懇談させていただく時間を持つことができました。
山田監督は、私が青春時代を過ごした大学の寮の先輩に当たります。
当時の寮やあたりの佇まいのこと、映画のことなどいろいろとお話をお伺いすることが出来、楽しいひとときでした。