パワーポイントを使ったプレゼンテーションは、よく行われます。パワポによるプレゼンに関する本はたくさんあり、雑誌などでも特集が組まれたりします。
民間企業であれ、官公庁であれ、パワポを有効に使ってプレゼンを行うことは重要です。
よく感じるのですが、パワポを使った映像をスクリーンに映してプレゼンが行われるとき、小さな文字がいっぱい詰まっていたり、小さな写真を複数使っていたりして、何を伝えたいのかわかりにくいことが結構多いように感じます。
このような違和感は、紙で配布するイメージでつくった資料を、そのまま映し出すことによって生まれるのではないかと思います。
映写用と配布用の資料は、そもそもつくりかたが違うのではないでしょうか。
映像は短時間か一瞬のうちに消えてしまいますから、画像や写真主体のつくりにし、文字を入れる場合にもパッと眼に入る大きな文字で書き、インパクトのあるものにする必要があります。
これに対し、配布用資料は、じっくり読んでいただくことを期待しているわけで、文字や詳細なデータが充実していても構わないし、むしろその方が誠実です。
ですから、映写をイメージしてつくられた資料をそのままコピーし、配布することは、大いに疑問です。映写用の資料を配布用にすると、十枚以上、ときには何十枚もの散漫な資料となり、コピー用紙の無駄遣いでしかありません。
パワポのプレゼン資料は、映写用と配布用をそれぞれの目的に応じて峻別し、明確でわかりやすい内容にしていくことが求められます。
きょうの政策会議(方向性協議型)でのプレゼンは、両者を効果的に使った見事なものでした。
市役所の中でこのようなプレゼンが広がっていくことを期待したいと思います。