神戸ワインの中でも評価が高い銘柄が、ベネディクシオン(Benediction)ではないでしょうか。
神戸に戻ってきたばかりの頃、ワイン通の経済界の方から、
「ベネディクシオンは、神戸ワインの中で、もっとも美味しい」
という評価を伺ったことがあります。
神戸市西区、北区で収穫されたブドウのみを使用しており、白はシャルドネ100%です。
白、赤ともに、1本2880円(税込)です。
足踏みで搾っており、機械搾りと違って非常に時間がかかりますが、その間、ブドウはゆっくりと空気に触れ、角のとれたまろやかなワインに仕上がると言われます。
仕込み作業時には、スキンコンタクトと呼ばれる作業を行っています。これは、ブドウを破砕した後に果汁と果皮を接触させ、果皮に含まれる成分を抽出する作業です。
神戸市内の魚の名店に、ワインはシャブリしか出さないお店があり、ある日、おそるおそるベネディクシオンの話をしたところ、さっそく白を置いてくださいました。なんと、常連のお客さんの間でシャブリよりも人気が出て、酒屋さんへの注文を増やしているのだそうです。
さらに、お友だちのお店にベネディクシオンを紹介していただき、店主、マスターが試飲してみると、「おいしい」「神戸ワインを見直した」など絶賛の嵐で、取り扱って下さるお店が増えているのはありがたいことです。
9月7日のブログ でも記しましたが、ワインの本場にして美食の都、リヨンで開催した投資促進セミナーのパーティーで出したところ、あっという間になくなりました。複数の方から、「バランスに優れている」「存在感があるワイン」という評価を直接お聞きすることができ、とても嬉しかったです。
Benediction は、「神の祝福」の意。
フランツ・リストに、「孤独のなかの神の祝福」 “Bénédiction de Dieu dans la solitude” と名付けられた素晴らしいピアノ曲があります。