久元 喜造ブログ

ゴミをあさるイノシシのグロテスク

市内の某所で、ゴミをあさるイノシシを写した写真です。
boar
見たくないものを見てしまった、というのが、第一印象でした。
イノシシは、古来、野山を駆け巡り、自然の恵みを糧にして長い年月を生き抜いてきました。そのイノシシが人間のごみをあさるようになるとは・・・・

彼らをこんな風にしてしまったのは、人間です。
おそらくは、単にかわいらしいから、という単純な動機から餌を与えるようになったのがきっかけです。餌にありつく味を覚えたイノシシは、次は、ゴミステーションに出没し、ゴミをあさるようになりました。
一部の人たちの心ない行為が、市民の安全を脅かし、野生動物の行動も狂わせているのです。

今月の7日にも、東灘区で負傷者が出ています。イノシシによる被害を早く食い止めなければなりません。
神戸市では、条例の改正を行うこととし、規制区域内で勧告に従わない悪質なケースにおいては、「勧告に従うよう命ずる」ことや「命令に従わなかったときはその内容を公表する」措置を追加するなど、対策を強化することにしています。
現在、市民のみなさんから意見を募集しており、寄せられたご意見を踏まえ、9月の市会に条例の改正案を提案する予定です。
市役所内には後ろ向きの動きもありましたが、農政部のみなさんが頑張ってくれて、何とか条例改正案をまとめることができました。
いくらお願いしたり、注意しても聞き入れてくれない一部の方々がいる以上、毅然とした対応をする必要があります。