先週、1月10日まで、来年度予算編成の各局のヒアリングが行われました。
将来を見据えた、新しい施策が盛り込まれていたものが多かったことはありがたかったです。
また、これまでにない試みとして、今年から、交通政策、情報システムなど、共通する政策課題について、各局が合同して説明していただく機会を与えていただいたことも、よかったと感じています。
幅広い政策課題の中から、市長に説明してくださるテーマは何か、限られた時間の中で、それぞれどれくらいの説明時間にするのかなど、ご苦労がおありだったと拝察します。それだけに、説明は、簡潔で要を得たものであることが求められますし、説明される局長をはじめ幹部のみなさんも、工夫をして臨まれたことと想像します。
ただ、聴いている側から見ますと、もっと具体的に語っていただきたかったという思いは、禁じ得ないところです。
ほとんどの説明は、その事業の必要性についてかなりの時間が割かれていました。事業の必要性を説明することはわかりますが、必要性の説明に時間の多くが割かれ、肝心の事業の中身について尻切れトンボに終わってしまうことが多かったように感じました。
しかも、事業の必要性や中身についての説明も、抽象的な話が多く、いきいきとした光景が浮かんでくるようなシーンが少なかったのは残念でした。
思いあまって、
「ですから、何をするのですか?」
と尋ねたことも多かったのですが、そうお尋ねしても、
「連携を図ります」「支援します」「周知徹底を図ります」
といった答えしか返った来ず、さらに
「何をするのか、中身がわからないのです。ですから、何をするのですか?」
と、再質問したりすることもあって、申し訳なく思っています。
予算編成では、個々の事業で、何をするのかが、基本となるはずです。
「誰が、どこで、何を、どのようにするのか」
について、簡潔でもいいですから、具体的に語っていだだければと希望します。
予算要求書の様式も、わざわざ抽象的な説明をいざなうような項目が並んでいて、改善の必要がありそうです。