10年前の今日、2013年(平成25年)10月27日、神戸市長選挙が行われました。
私にとり、最初の選挙でした。
もともと私は、公務員として職業生活を全うするつもりだったので、選挙に出ることは考えていませんでした。
選挙への出馬は、人生を大きく変えます。
迷うところもありましたが、生まれ故郷の神戸のためにお役に立つことができればと思い、2012年(平成24年)秋、神戸市副市長への就任をお受けしました。
40年ぶりの神戸の日々が始まりました。
自分なりの実感として、市長選挙は極めて厳しいものになることはわかっていました。
2013年6月、副市長を辞職し、6月7日に立候補の記者会見を行いました。
神戸新聞は「久元氏、全区でリード」の見出しで選挙情勢を報じましたが、私にはそのような実感は全くありませんでした。
選挙当日、自宅に居た私に、知り合いの報道関係者から、相手候補にリードされているとの情報が寄せられました。
夕方から市内で待機しましたが、出口調査の情報も同様の状況でした。
開票が始まり、相手候補のリードが報じられました。
敗北を覚悟し、頭の中で敗戦の弁を考えました。
11時が過ぎ、携帯に私の当確が知らされ、頭の中が真っ白になりました。
全速力で選挙事務所の会場に駆け付け、しどろもどろになりながら、挨拶を申しあげました。
夜中の事務所は、歓声に包まれました。
遅くまで待機していただき、祝福していただいたみなさまのお顔が今でも浮かびます。
あれから10年。
私は、少しでも神戸ために仕事が出来ていることに、日々大きな幸せを感じています。
初心を忘れることなく、引き続き神戸市民の幸せと神戸の発展のために全力を尽くします。