久元 喜造ブログ

自治体も経験者採用に軸足。


神戸市では、今年度の採用試験から経験者の採用を大幅に増やすことにしました。
背景にあるのは、転職によるスキルアップ志向です。
若い世代の間に、成長できる環境を求める傾向が強まっています。
また「社会貢献度の高さ」が重要視されるようになり、民間企業に就職したものの社会貢献への姿勢に失望し、自治体で働くことに目を向ける傾向も見られます。
そこで、今年度の経験者採用の割合を、全体の3割程度から5割程度に拡大することにしました。

対象年齢も拡大しました。
25~27歳のいわゆる第二新卒と呼ばれる方は、これまでは新卒者と同じ枠での採用でした。
専門知識などを問う筆記試験のための準備が必要で、転職を考えている方の負担が大きいという意見がありました。
そこで、経験者採用の年齢要件を、28~39歳から25~39歳に拡大しました。
加えて、これまでは経験者採用は春と秋の年2回の試験実施でしたが、通年での募集に変更しました。

試験方法も、筆記試験から面接中心にシフトさせ、面接の時間を25分から60分に拡大しました。
試験区分も「総合行政」として一つの試験区分にまとめ、本人のスキル・経験・専門性・配属の希望と、職場が求める人材とを試験区分にとらわれることなくマッチングすることにより、より柔軟に配属先を決定します。

東京圏から優秀な人材の受験を促すために、6月24日には東京国際フォーラムで開催されたマイナビ転職フェアにブースの出展を行いました。
7月23日には神戸市主催の経験者採用説明会を東京の渋谷スクランブルスクエアで開催し、私からもプレゼンを行いました。
優秀な人材に、神戸市役所を選んでいただくことを期待しています。