久元 喜造ブログ

マンションの増加と地域活動

地域活動を実践されているみなさんと意見交換をさせていただくと、マンションの増加に対してどう対応したらよいか、ということが、ときどき話題になります。

神戸でも、マンションなどの集合住宅に暮らす住民が増えています。
神戸市では、特に東灘区から中央区にかけて阪神・淡路大震災後にマンション建設が進み、東灘区では区民の約7割が、中央区では区民の約8割が、集合住宅に住んでおられます。
神戸市内全体で見ると、マンションなどの共同住宅に住んでいる住民の割合は、全体の半数を超えています。

マンションでは、個々の住戸の遮音性、密室性が高く、プライバシー意識が高いように見受けられます。戸建て住宅の住民と比べて、表札を出す人が少ないことも指摘されています。。
また、多くのマンションではオートロックの玄関となっているため、外部と遮断された空間が形成されています。
外部の人間が立ち入りにくいため、プライバシーが守られ、不審者の侵入を防ぎやすい反面、マンションの外の世界との交流が盛んであるとはいえないでしょう。

自治会活動になかなか理解を持っていただけない、ということが、自治会活動をされているみなさんからよく出されるのは、マンションがそれ自体、いわば、ひとつの地域社会を形成しているからかもしれませんが
マンションが地域社会の中に溶け込み、マンションの住民のみなさんが、地域の活動にできるだけ参加していただくための方策が問われています。