久元 喜造ブログ

三宮再整備は何のために。


三宮には、JR、阪急、阪神、地下鉄西神山手線、同海岸線、ポートライナーの6つの鉄道駅があります。
神戸の玄関口にこれだけの駅が集まっていることは、大きな強みです。
しかし現状を見ると、それぞれの駅のコンコースは、地下であったり、地上部であったり、2階や3階とばらばらで、乗り換え動線がたいへんわかりにくい状況にあります。
また、バスターミナルも分かれている上に、遠距離バスの停留所と市内の近距離バスの停留所が入り乱れて配置され、市民のみなさんですらよく迷うという話を聞きますし、来街者や観光客にはまったく不親切です。

三宮の再整備は、不便な現状を改めるため、公共交通と歩行者優先の空間を創出するとともに、バスの乗降場を集約し、バスターミナルを整備しようとするプロジェクトです。
利便性が高く、快適であると同時に、神戸らしい景観が備わった空間に整備していこうとするものです。

このように、三宮の再整備は、巨大開発を進めるためでも、商業床を大量に供給するためでもありません。
政府の成長戦略に足並みを合わせるための施策でもありません。
日本を代表する大都市・神戸の玄関口としてふさわしい姿にしていために進めているものです。

三宮の再整備は、市だけでできるものではなく、民間の知恵と力が必要です。
丁寧にご意見をお聞きしながら、スピーディーに進めていきます。
三宮が生まれ変わることにより、あるいはその過程で、民間の投資活動が誘発され、神戸経済の活性化につながると信じます。