きょうは、日帰りで上京し、自民党本部で開催された「所有者不明土地問題」に関する議員懇談会(会長:保岡興治衆議院議員)で、神戸市の現状と制度改正の方向性について、陳述させていただきました。
私は、空き家・空地問題とともに、所有者不明土地問題に取り組んできました。
現在、指定都市市長会で総務・財政部会長を仰せつかっていますが、この問題をテーマに取り上げ、夏ごろには、提言をとりまとめる予定です。
所有者がわからない土地の増加は、地方の山林や中小都市の問題としてとらえられがちですが、大都市でも大きな問題になっています。
私からは、神戸市でも、登記上の所有者の所在がわからず、八方手を尽くしてようやく探し出すことができた事例、どのような方策を講じても見つからなかった事例が増えていることを報告しました。
所有者不明の土地の増加は、たとえば、擁壁が破損していても改善を求めることができないなど、放置された土地や家屋が周辺環境に悪影響を及ぼす事態を生じさせています。
また、道路や公園の整備を行おうにも、用地の買収に入ることができず、事業の進捗に支障を来す事例も出てきています。
私からは、相続人が不存在の場合に選任される相続財産管理人の選任申立権者に地方自治体の長を加える、国または自治体が共同で所有者不明土地を一覧できるポータルサイトを設け、一定期間を経過して申し出がないときは、自治体が管理できるようにする、といった具体的な制度改正を提案しました。
早急に改善策を講じていただくよう、引き続き活動を進めます。