久元 喜造ブログ

登下校時、マスクは外してください。


昨日、浜松の最高気温は、41.1度。
神戸でも、36度を記録しました。
連日の猛暑が続く中、今日から、神戸市内の小中学校では授業が再開されました。
炎暑の中、子どもたちは登下校することになります。
今朝のテレビのニュースで、ある九州の市立小学校の風景が放映されていました。
子どもたち全員がマスクを着けて登校していました。
炎天下、マスクをつけての登下校は、危険を伴います。
文部科学省の 「学校の新しい生活様式」(2020.8.6) でも、「小学生など、自分でマスクを外してよいかどうか判断が難しい年齢の子供へは、気温・湿度や暑さ指数(WBGT)が高い日に屋外でマスクを外すよう、積極的に声をかけるなどの指導を行います。その際、人と十分な距離を確保し、会話を控えることについても指導します」と指摘しています。
「その際」以下について、子どもたちはそのような行動を取ることができないだろうからマスクを着用するように指導することは、最近の異常な高温を踏まえれば適当ではないと考えます。

神戸市の方針は一貫しています。
今年の異常高温は、近年の気象状況からは予想されたことでした。
5月27日には「神戸市熱中症警戒宣言」を発出。
5月29日には 「神戸市熱中症予防対応指針」 を策定し、その中で、「登下校時には、マスクの着用をしない」と明記しています。
炎暑の中、子どもたちにマスクの着用を強制することは、大きな苦痛を与えますし、熱中症にかかる危険を高めます。
最終的には、保護者や子どもたち自身の判断ですが、熱中症は命に関わる危険な病気であり、熱中症のリスクを下げるための対応をくれぐれもよろしくお願いいたします。