関テレで放映されていたドラマを録画していたのですが、ようやく見終わりました。
すでに9月中旬に放映が終了していますので、時期外れの内容になってしまい申し訳ありません。
安定志向で区役所に入った新人女性公務員が、生活保護の担当課に配属され、ケースワーカーとして奮闘する姿を描いたドラマです。
何か月か前に、福祉職のみなさんと意見交換をしたときに、このドラマのことを話題に出したところ、少なくとも多くの職員がそんなに違和感を感じていないようでした。
もちろん、現実の方がはるかに複雑で困難なケースが多いようですが、たんねんに取材してドラマが制作されたのではないかと思われます。
前にも書きましたが、生活保護行政は、自治体の仕事の中でもひじょうに難しい分野の一つです。(2014年9月24日のブログ)
とくに区役所のケースワーカーのみなさんは、日々厳しい現実と格闘しています。
そのような職場に、社会経験がない新規採用職員を配属することが適切なのかどうかは難しい判断で、試行錯誤が続いています。
若手職員のみなさんと議論したときにも、両方の意見がありました。
以前人事当局からは、「職員のなり手が少ないので、新人を配属せざるを得ないのです」という説明を聞いたことがありますが、大いに違和感を感じました。
自分たちがやりたくないから、何もわからない新人にその仕事を押しつける、という発想は倒錯しています。
困難な職場であるからこそ、人事当局を含めた本庁の管理職が職場の実態をしっかりと把握し、少しでも職員のみなさんの苦労を和らげ、気持ちよく仕事ができる職場環境を整えていかなければなりません。