久元 喜造ブログ

最先端の下水処理の現状

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きょうの午前中は、約2年ぶりに、東水環境センターを訪れました。
まず、老朽化が著しい魚崎ポンプ場で、現状と今後の改築予定事業の内容について説明を受けました。

次に、下水処理のプロセスに従って場内を回りました。
下水の汚泥は資源の宝庫です。
消化ガスのタンク、高機能脱硫設備により、メタン約97%以上の「こうべバイオガス」を生成し、自動車燃料、都市ガスの原料、消化ガス発電に利用します。
ちょうど市バスに直接充填する作業が行われていました。

「こうべバイオガス」は、都市ガス化設備によりさらに純度を高め、大阪ガスの都市ガス導管に直接注入されます。
大阪、名古屋などの大都市は、互いに協力しながら、最先端の下水処理技術を競い合っていますが、ここまでの実用段階に達しているのは、神戸だけです。

汚泥からはリンも生成されます。
「こうべハーベスト」と名付けられ、今年の夏には、約1800袋(1袋20kg)が販売される予定です。
すでに「こうべハーベスト」で育ったスイートコーンの収穫も行われ、NHKニュースでも放映されていました。

担当職員のみなさんには、猛暑の中の作業が続きますが、熱中症にならないように気をつけていただくようお願いし、東水環境センターを後にしました。