久元 喜造ブログ

教員の多忙化は何とかしなければ。

昨日の総合教育会議で、教育委員の先生方と教育大綱について議論をしましたが、私がこだわった項目の一つのが、教員の多忙化対策でした。

教員の多忙化の原因は、多岐にわたり、相互に関連し、複合的です。
その原因をたどることが必要で、現場の先生方からアンケートをとったり、現状を匿名で報告できるようなホットラインを設けることが考えられてもよいでしょう。

その上での話ですが、教育委員会だけでなく、市長部局からも、膨大な資料の配布を学校現場にお願いしているという実態があるようで、これらの資料配布を最小限にすることが必要です。
また、神戸市教育委員会から調査、照会、協力依頼等のために出されるメールの量も膨大な数に上っているようで、このような実態も改める必要があります。
神戸市教育委員会から学校への連絡事務窓口は、事務局の中で一元化すべきではないでしょうか。
また、兵庫県教育委員会に対しても、同様の措置をとるよう要請する必要があります。

こう書きますと、必ず、
「そんな枝葉末節のことより、先生の数を増やすことが先決だ」
といった批判がすぐに予想されますが、できることからとりかかることが重要だと思います。

総合教育会議では、教頭の補助体制の強化、そして給与を含む処遇の改善についても議論しました。
文案についていろいろなご意見をいただきましたので、修正案をお示しし、できるだけ早く教育大綱を策定して、速やかに実施していきたいと考えています。