久元 喜造ブログ

日経「神戸港 よみがえる競争力」

昨日、10月6日の日経新聞朝刊に、タイトルの記事が掲載されていました。
「貨物量、95年以降で最高 上期」
「船会社・荷主への補助金奏功」
「ハブ・釜山から物流奪還」
と、うれしい見出しが並びます。

記事が伝えているのは、神戸港の2015年上期(1~6月)のコンテナ取扱個数が、135万TEU(TEUは20フィートコンテナ換算)と、阪神大震災が発生した1995年以降、最高を記録したことです。
「(神戸以外の)他の5大港が中国経済の低迷を受けて減少する中、神戸港だけが伸びている」(神戸市みなと総局の吉井真局長)状況です。

神戸港で貨物取扱高が伸びている一番大きな要因は、西日本の諸港から神戸港で積み替えられ、基幹航路で輸出入されているフィーダー貨物が伸びていることです。
記事にもありますように、今年の上半期は、5.7%増加しました。
震災以降、西日本の港からのフィーダー貨物は、釜山港などに流れていましたが、神戸港経由に転換しつつあることは、喜ばしい限りです。
関係者のみなさまのご努力に、敬意を表したいと思います。

かつて神戸港は、コンテナ取扱量で世界第2位だったこともあることを思えば、2013年で56位という現状は、決して満足できるものではありません。
神戸が国際港湾都市としての存在感をさらに発揮できるよう、懸命の努力をしていきたいと思います。