きょう、兵庫県庁で、井戸敏三知事と共同記者会見を行い、新長田の再開発地区内に、兵庫県と神戸市が共同で新しい庁舎を設置する方針を発表しました。
震災で大きな被害を受けた新長田南地区では、再開発事業が進められてきました。
住宅建設が進み、居住人口は、震災前をかなり上回っていますが、就業人口は震災前を大幅に下回っており、昼間人口を増やし、賑わいを創出することが課題となってきました。
そこで、今回、アスタくにづか地区の事業用地に、神戸市の責任で新しい庁舎ビルを建設し、兵庫県と神戸市の行政機関を入居させることにしました。(下の写真。この日は、イベントが行われていましたが、空き地です。)
事業用地の敷地面積は、約3700㎡、建物は、8階か9階建て、延べ床面積は、約1万8000㎡を想定しています。
移転させる組織について、兵庫県は、神戸県民センターを中心に考えておられるようです。
神戸市は、三宮の行政機能の一部を移転し、三宮再開発と連動させて、新長田の活性化を図りたいと考えています。
単にさまざまな組織を混在させるのではなく、同じ建物に入居することにより、相乗効果を発揮させ、県民・市民サービスと能率の向上に資するようにします。
新庁舎に移転する職員の総数は、約1000人を見込みます。
新長田再開発地区内の就業人口は現在3500人ですから、大幅に上積みされます。
新庁舎を訪れる県民・市民、民間事業者など、国道2号線より南への来訪者は飛躍的に増えることになり、地区内商業活動にも好ましい影響を与えるものと見込まれます。
井戸知事のご決断に感謝申し上げますとともに、スピード感を持って事業化を進めていきます。