久元 喜造ブログ

震災の記憶と向き合う。

昨日は、神戸国際会議場で開かれた「日本公衆衛生看護学会学術集会」に出席。その後、保健師のみなさんが制作した展示を見せていただきました。
震災のときの記録の一部です。
震災から2週間が経っても、避難所のトイレには水が流れず、便器には汚物がたまりました。そのときの注意事項が書かれた掲示です。今では正視しづらい内容ですが、目をそらすことがあってはならないと感じました。
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その後、旧二葉小学校で開かれた「大学生 阪神・淡路大震災を語る」にお邪魔し、大学生のみなさんの発表の一部を聞き、簡単なコメントを申し上げました。
いずれも、素晴らしい内容でした。
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旧二葉小学校内には、震災当時の記録が展示されていました。

東灘下水処理場は壊滅。隣の「魚崎運河」を使って下水の処理を行うことにしました。下の図面は、当時の下水道担当職員が、この処理方法を編み出すためにつくった手書きの図面です。
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職員のみなさんの悪戦苦闘と試行錯誤のあとが偲ばれ、しばらく見入りました。