久元 喜造ブログ

神戸市役所職員採用試験私見②


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採用試験は、試験区分として一般行政、福祉、土木、建築、電気、機械、消防など17区分、
さらに一番多くを占める一般行政は、選択科目として法律、経済など4科目に分かれて実施されます。
共通して課されるのが、「基礎的能力試験問題」です。
25問は必須で、最初の5問は英文解釈、その後に、文章読解能力、論理的思考能力、数学的処理能力などを問う問題が続きます。

英文は、要旨として妥当なものを5つの選択肢の中から選ばせるものです。
文章は、5問それぞれ異なるジャンルの文章が選ばれ、大学卒業者向けの出題としては常識的と感じました。

選択試験問題は、いずれも時事問題に関する設問で、20問の中から15問選択して回答する方式となっています。
内容は、女性の人権、障害者問題、インターネットの普及状況、表現の自由、雇用情勢、労働法制、金融政策、観光、交通政策、地方自治、安全保障法制、災害、難民問題、エネルギー問題など多岐にわたっています。
私は、ほとんど毎日、全国紙5紙と神戸新聞に目を通しており、時事問題については自分なりに関心を持ってきましたが、正直、答えられない問題がたくさんありました。
自分が答えられないから難しすぎる、などと言うつもりはありませんが、時事問題に関心を持っているのかどうかを確かめるのであれば、細かな知識や数字を問うのではなく、それぞれの分野における考え方を問うような問題が適切なのではないでしょうか。
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たとえば、空港の民営化を取り上げるなら、どの空港が民営化されたのか、ではなく、民営化とは何か、その目的は何なのかについて問う方が意味があるのではないかと感じます。